ライブドアの「本が好き!」プロジェクトに参加して2冊目の献本に『オール1の落ちこぼれ、教師になる』を選びました。

オール1の落ちこぼれ、教師になる
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この本の題名を見て、「オール1から教師に向かうきっかけはなんだったのか?」ということに興味が湧いて、読んでみたいと思ったからです。
で、読んだ結果ですが、一番印象に残ったのはそのきっかけよりも、私の想像を超えていた逆境に損なわれなかった、著者の人柄の良さでした。
巻頭には中学校卒業時の成績を記した調査書なるものが、掲載されています。中1の成績はオール「1」で、この中3の時は音楽と技術家庭のみが「2」で、あとはすべて「1」です。
でも、「人物所見欄」の「温和」「素直」「人なつっこい」という文字の方が私の眼を引きました。
そして読み進めてゆくうちに、著者の子どもの頃のいじめなどによる辛い境遇や、転機となったあるビデオとの出会い、その後の猛烈な努力振りなどに、目頭が熱くなりましたが、やはり私が一番強く感じたのが、著者の人柄の良さでした。
子どもの頃の辛い境遇に加えて、中学卒業後には両親が相次いで病死し、親戚もないことから著者は天涯孤独になってしまいます。
このような境遇に置かれても、反社会的行動に走ることなく生き続けて、それだけでも「すごい」と思いました。そして、他人の好意に感謝する気持ちを持ち続けて自分なりに生き方を考えて前向きな結論を出したことに、私はとても感動しました。
転機となったあるビデオとの出会いは著者自身も「不思議」と述べていますが、私にも「不思議」でした。多分、著者がもともと潜在的に持っていた興味のある分野とそのビデオの内容が一致し、触発されたのでしょう。
その知的好奇心に目覚めてからの努力振りがものすごいもので、その熱意と行動力に呼応するように、協力してくれる人たちが現れます。それまでの辛い環境を埋め合わせるかのような好転してゆく人生は、読んでいてほっとするところです。
また、単なるサクセスストーリーではなく、最終章に著者が実践した学習方法が述べられているので、今現在、学校の成績で悩んでいる人には、参考になるだろうと思います。学校の成績から離れて久しい私も「なるほど」と思って読みました。
但し、著者の並外れた学習意欲の源は対象となる学問への愛情で、その学問をもっと深く学ぶために大学へ入りたい、という明確な目標があればこその猛烈な努力です。
自発的に、その対象への愛情で行動することが著者のような「奇跡的」な成果として現れたのだと思います。愛情に基づいた努力は素晴らしいと思います。
また、子どもと接する時の考え方や、いじめ問題などについてなども、私には頷けるものが多く、読んでよかったと思える本でした。
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いじめを受けていた体験が影響しているのでしょうか。
人間、何に触発されるかなんて、まったくわからないもんです。