『ダ・ヴィンチ・コード』の下巻も読み終わりました。
やっぱり「おもしろかった」というのが感想です。
作者は、歴史を織り込んで「物語」を作り上げるのが、本当にうまい。ダ・ヴィンチの絵を中心とした「謎の群れ」が知的刺激を与えてくれるし、どんでん返しに次ぐどんでん返しも、少々しつこいような気がするけれど、最後まで興味が途切れることなく「読ませて」くれます。
こんなに「次は?次はどうなる?」とページをめくらずにいられない気持ちは、以前読んだ『五輪の薔薇』や『大地の子エイラ』とほとんど同じでした。(この2冊も、読むのを止められずに読みまくった記憶があります。)
問題とされているキリスト教関連の記述についても、別に作者はキリスト教を揶揄しているわけではないし(それどころか大真面目に取り組んでいるように思う)、その成り立ちや、「異端」とされているものについての記述にも、結構「その通りだな〜」と共感できるものがありました。
私は歴史、特に世界史が子どもの頃から好きなので、世界史関連の本は結構読んでいます。
別に学術的に入れ込んで勉強しているわけではないので、一般人の興味の枠内なんですが、いつも思うのは、書き残された、言い伝えられた記憶というのは、「戦争に勝った側からの記述」、「生き残った者の記述」「現在生きている人間がその目で確認したものではない記述」が大部分であるということです。特に年代が古ければ古いほど、その比率は増して行きます。
自分に置き換えて考えるとよくわかるけれど、あらかじめ後世に残され、公開されると決まっている文章を書けと言われたら、どれだけ自分に都合悪いことを書き残せるでしょう?
なんでも「鵜呑み」はまずいと思うし、言い伝えられたことすべてが「真実」とは思えません。まあその中でどれを採用するかが、その人らしさを決めるでしょう。
似たようなことを『ハリー・ポッターと秘密の部屋』でダンブルドア校長がハリーに言ってましたね。自分がどのような選択をするかが、その人が何者であるかを決める、というようなことを。
ちょっと脱線しました。この『ダ・ヴィンチ・コード』に出てくるいろいろな伝説について、その名前は知っていましたが、詳しく勉強しているわけではないので、どこまでが「現在の定説」で、どこからが作者のフィクションなのか、判別できなかったのが残念です。
でも、おもしろかったですよ、やっぱり。以前よりもなお世界史に興味が湧いたし。映画展開にも向くストーリーだし。映画も見てみたいですね。
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ダ・ヴィンチ・コード 上・中・下巻 3冊セット